９月１９日は東光忌、直木賞作家で、1951年から24年間、現在の西山本町にある天台院の特命住職を務め、昭和52年（1977）に享年79歳で亡くなった今東光の命日です（墓所は東京都台東区上野寛永寺）。

　市立図書館の一つで、2014年に八尾市立青少年センターなどとの複合施設として新築された八尾市立八尾図書館には今東光資料館があり、東光太平記の生原稿2000枚余り、著作を含む150冊程度の関連図書、今東光作品を原作とした映画のポスターなど、「素顔」「生涯」「書籍」「出会った人々」「河内八尾風土記」「書斎と語り」の6つの常設展示と企画展示が行われています。

　今東光は、河内・八尾赴任中に、地元の歴史、文化、人々の生活習慣などを題材として、数々の作品を創作し、”河内もの”という独自の世界観に彩られた小説や随筆で人気作家となりました。
　若い頃から文豪や芸術家と交流し、出家のきっかけは芥川龍之介の自殺とも言われ、1968年に参議院議員に当選した際には川端康成が選挙事務長を務めました。

※画像は八尾市立八尾図書館
Photo by Ajax 八尾市立図書館（八尾図書館）(2014) / Adapted. Wikipedia