BLOGブログ
枚岡神社 粥占神事
粥占(かゆうら)とは、粥を用いて1年の吉凶を占う年占(としうら)で、日本各地の神社で祭礼として行われています。占いの方法にはいろいろあり、多いのは煮え上がった粥の中に棒を入れてかき回し、棒についた米粒の数で占うものですが、毎年1月11日に特殊神事として行われる枚岡神社の粥占神事は、境内の御竃殿で米5枡・小豆3枡の小豆粥を炊き、黒樫の占木12本(閏年は13本)を竈に入れて木の焦げ具合で晴雨を、またその中に占竹53本1束を吊り下げて入れ、竹の中に入った小豆粥の状態でその年の豊作を占います。粥占の結果は占記(おきあげ)として、1月15日の粥占報賽祭の後に授与されます。占木の焼け具合で天候を占う前儀は見学可能ですが、53本の占竹を神前で割って占う後儀は秘儀とされています。大阪府選択無形民俗文化財に選ばれています。